改めて無罪主張 差し戻し審初公判で教諭 学館浦安高の剣道部員暴行

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 剣道部の指導中に高1の男子生徒を殴りけがをさせたとして傷害の罪に問われ、一審無罪判決を受けた東京学館浦安中学校・高校(浦安市)の中学校教諭男性(39)=市川市=の差し戻し審初公判が30日、千葉地裁(藤井俊郎裁判長)で開かれ、教諭男性は「私はそのようなことをしておりません」と、改めて無罪を主張した。

 この日の公判では、検察側による冒頭陳述は前回通りとし、藤井裁判長は期日間整理手続きを決定して閉廷した。次回期日は未定。

 前回の冒頭陳述で検察側は「教諭男性は男子生徒に対し、太鼓を叩く回数が違ったなどと言って暴行を加えた」と指摘していた。

 起訴状によると、教諭男性は2012年6月12日午後5時ごろ、同校剣道場で、当時1年生だった男子生徒に対し、こてをはめた手で口元を2回殴る暴行を加えて全治約1週間の軽傷を負わせたとされる。

 これまでの公判で、教諭男性は一貫して無罪を主張し、一審千葉地裁は昨年3月23日、「被害者の証言自体に不自然、不合理な点がある」などとして、教諭男性に無罪判決を言い渡した。昨年9月30日の控訴審判決で、東京高裁は、無罪とした一審千葉地裁判決を破棄、審理を差し戻していた。

 一審判決は「暴行を受けたとする生徒の証言は不自然で信用性に欠ける」としたが、高裁は「説明は具体的で、暴行をうかがわせる傷の写真も存在する。一審の判断は不合理だ」と指摘。その上で、暴行がなかったとする別の部員の証言などを改めて検討する必要があると判断していた。