2017年5月18日 10:23 | 無料公開

県警は魏容疑者の関係先などから、約100点の証拠品を押収した=17日、茂原署

押収した車内用ライトが照らし出す光の形は、国内外の大手自動車メーカーのロゴマークに酷似している=17日、茂原署
ホンダやマツダ、ベンツなど、大手自動車メーカーのロゴマークを無断で使用した車内用ライトをインターネットで販売したとして、千葉県警サイバー犯罪対策課と茂原署などは17日、商標法違反の疑いで埼玉県川口市並木1、中国籍の男で自動車用品等販売業「ティーピーオー」取締役、魏求実容疑者(55)を逮捕した。
逮捕容疑は同社の男性社長(58)ら2人と共謀して2014年1月~16年11月ごろ、6回にわたり、三菱やスバルなど国内外の自動車メーカー6社のロゴマークを無断で使った車の足元用ライト「カーテシーランプ」8点を、神奈川県などに住む男性6人に計7万3560円で販売するなどし、各社の商標権を侵害した疑い。
同課によると、魏容疑者は仕入れや販売の責任者。ロゴマークが入ったフィルムとライトを別々に仕入れ、客の注文に応じて各社のフィルムをライトに取り付けて販売していた。
県警が昨年末に同社など関係先を捜索した際、BMWなど他4社分のロゴマークを使ったフィルムなども発見。同課は同社が約3年間でライト200個を販売、約220万円を売り上げていたとみている。
魏容疑者は「利益を侵害したつもりはない」と供述しており、県警は同社と男性社長らについても同容疑で書類送検する方針。