「1人で泣くこともある」 市職員として働く避難民 母親の“奮戦” #ウクライナ侵攻1年

自席でのオルガ・ナセドキナさん。ウクライナの文化などを紹介するコラムを市の広報誌に載せる=鎌ケ谷市役所
自席でのオルガ・ナセドキナさん。ウクライナの文化などを紹介するコラムを市の広報誌に載せる=鎌ケ谷市役所

 日本に逃れたウクライナ避難民は2千人超、置かれた境遇はさまざまだ。「自分はラッキーだった」と語るのはオルガ・ナセドキナさん(33)。東京のベッドタウン、千葉県鎌ケ谷市の会計年度任用職員に採用され、市広報誌へのコラム執筆や小学生の英語学習の指導助手など安定した仕事を得た。

 平穏な生活を取り戻しつつあるように見えるが、「正直に言うと、1人で泣くこともある」という。幼い2人の息子と共に、彼女は異国で今日も「戦って」いる。(市川支局 小北清人)  

◆いつまで無事でいられるか…日本行きを決意

 鎌ケ谷市は人口11万人の千葉県北西部のまちだ。市役所3階の企画政策室に彼 ・・・

【残り 5875文字、写真 8 枚】



  • Xでポストする
  • LINEで送る