「鹿肉のラザニア」で千葉県知事賞 房総ジビエコンテスト 船橋の洋食店シェフ

房総ジビエコンテストで調理する下田さん=千葉市緑区
房総ジビエコンテストで調理する下田さん=千葉市緑区
房総ジビエコンテストで県知事賞に輝いた「鹿肉のラザニア」
房総ジビエコンテストで県知事賞に輝いた「鹿肉のラザニア」
県農林水産部長賞を受けた土屋香苗さん(右)
県農林水産部長賞を受けた土屋香苗さん(右)

 千葉県内で捕獲されたイノシシとシカの肉を材料としたレシピで料理人の腕を競う県主催の「房総ジビエコンテスト」が、千葉市緑区の大多喜ガスBeE(ビー)内のクッキングスタジオで行われ、船橋市の洋食店シェフ、下田健太さん(36)の「鹿肉のラザニア」が最高賞の県知事賞に輝いた。

 同コンテストは農作物への食害などが問題になっている野生鳥獣対策として、適切な処理を施した野生鳥獣の肉を「房総ジビエ」と称して消費拡大を目指す取り組みの一環。4回目となる今年は、コロナ禍で打撃を受けている飲食店の企画開発につながるようにとテークアウト・デリバリーのメニューがテーマで、県内外から21人の料理人が応募。書類審査を通過した5メニューを実食審査した。

 下田さんはイタリア料理をベースに、君津産のシカもも肉をパスタ生地で包み込む一風珍しいラザニアを調理。ニンジンや小松菜などの県産野菜もふんだんに使った。審査員から「バランスが良く、食べ飽きない」「肉を中に詰めた意味があるように作ってある」と高評価を受けた。

 過去のイメージで敬遠されがちなジビエだが、現在は臭みがない肉が流通しており、食材として魅力的という。下田さんは「賞を受けるのは初めてでうれしい。千葉県の食材にこだわったが、まだまだ伝え切れていないので、今後も料理人として表現していきたい」と意欲を語った。

 2位に当たる県農林水産部長賞は木更津市のビストロのバーテンダー、土屋香苗さん(52)の「猪のキーマピザ」が受賞し、「きらきらとしたジビエではなく、一般の人たちが日常的な食材として食べられるようになってほしい」と話した。出場者の1人が県内で増加するシカ科の特定外来生物「キョン」のジビエ化を提案する場面もあった。


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