高齢者支援へ移動スーパー 民生委員要望で運行開始 週1回、交流の場にも 市原中央部

運行が始まった移動販売スーパーで買い物する市原市川在地区の住民
運行が始まった移動販売スーパーで買い物する市原市川在地区の住民

 商業施設から離れた買い物不便地域に暮らす高齢者を支援しようと、スーパー「ヤックス」を運営する千葉薬品(本社・千葉市中央区)は、市原市中央部の川在地区で、移動販売スーパー「らくちん便」の運行を始めた。日頃からお年寄りと接する機会が多い民生委員の要望を受け巡回コースを開拓。毎週1回停車し、コロナ禍で引きこもりがちだった高齢者の交流の場としても期待されている。

 地元の民生委員の岡奈美さん(49)によると、同地区では住民に親しまれた唯一の食料・日用品店が数年前に閉店。タクシーを呼んで買い物に行く高齢者がいたり、「運転免許を返納したら買い物できない」と訴えたりする声を聞いたのが運行のきっかけ。

 20日に初運行した「らくちん便」は毎週水曜日の正午から30分間、町会施設の駐車場に停車。生鮮品や総菜、冷蔵・冷凍食品、菓子などのほか、日用品まで400品目2千アイテムを取り扱う。現在は試行段階で、今後は町会内にもう1カ所停車する。

 利用した高齢女性は「家から近いところで買えるからいい。品物もたくさんある」。岡さんは「家にこもり数日間、誰とも会話しない高齢者もいる。停車日は町会施設も開放するので、憩いの場にもなれば」と話している。

 千葉薬品の担当者は「地域貢献の一環として、らくちん便を昨年9月から事業化し、県内各地でコースを開拓している。買い物に困っている地域の方がいれば、巡回を検討します」と話した。


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