親の喫煙 子に影響 尿検査で意識変化も 千葉市が小4調査

千葉市役所
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 受動喫煙による子どもの健康被害を防止する取り組みの一環で、千葉市は、市内の小学4年生を対象に昨年度実施した受動喫煙の影響調査の結果を公表した。尿中のニコチン代謝物質の濃度が一定程度高かった児童が約6%おり、その9割に喫煙者の同居家族がいた。同市は一昨年から調査を実施しており、一昨年の対象者へ調査後実施した事後アンケートの結果も公表した。

 調査は昨年10月、若葉区と花見川区の市立小学校計40校に通う小学4年生2346人を対象に、家庭内の喫煙状況などを問うアンケートを実施。このうち保護者が希望した児童1605人に尿検査を行った。

 たばこの煙を吸って体内に入ったニコチンは代謝されて「コチニン」という物質に変わる。尿中のコチニン濃度を調査した結果、受動喫煙の影響を受けている目安として設定した「1ミリリットル当たり5ナノグラム以上」だったのは102人。このうち、90・2%の同居家族に喫煙者がいた。結果は昨年とほぼ同様になった。

 アンケートに回答した2274人のうち、同居家族に喫煙者がいると回答したのは882人(38・8%)。喫煙者(複数回答)は父親が745人、母親が278人、両親ともは161人だった。

 市はまた、若葉区の小学4年生を対象に実施した前回の調査後に行ったアンケートの結果も公表。回答者は978人で「検査前後に受動喫煙について話した」と回答したのは456人(46・6%)、「行動や気持ちの変化があった」と回答したのは257人(26・3%)。市の担当者は「検査の実施で、一定程度の保護者には受動喫煙について関心を持ってもらえたのではないか」と話す。

 市は調査結果を受け、各校で受動喫煙を学ぶ機会を設けるほか、保護者向けに注意喚起のリーフレットも配布。神谷俊一市長は定例記者会見で「結果を踏まえ市民への啓発を行い、受動喫煙の防止を推進したい。妊婦や15歳以下の子どもと同居する喫煙者へは、禁煙外来治療費の一部を助成する制度もあるので、ぜひ活用を」と呼び掛けた。

 市は本年度も、花見川区と若葉区の小学4年生約2300人を対象に調査を行う。


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