【現金袋画像あり】複数市議に「陣中見舞い」で現金 記者会見申し入れるも拒否 東金・鹿間市長が釈明

鹿間市長からある議員に届けられた現金袋。表、裏とも後援会の文字はない
鹿間市長からある議員に届けられた現金袋。表、裏とも後援会の文字はない
東金市の鹿間陸郎市長
東金市の鹿間陸郎市長

 東金市の鹿間陸郎市長が、今月の市議選に立候補を予定している複数の現職市議に「陣中見舞い」の名目で現金を配っていたことが1日、関係者への取材で分かった。鹿間市長は現金の提供を認め「当初は違法性の認識はなかったが後でグレーゾーンと認識した。これから法律をもっと勉強したい」と釈明したが、記者会見の開催は拒否した。公職選挙法は政治家の選挙区内での寄付行為を禁じている。

 市長や関係者によると、現金は2月27~28日、封筒に入れて市長と自身の後援会員らで手分けして配った。市長は「人数は一桁」「額は1人当たり1、3万円」と述べたが総額は「覚えてない」とごまかした。

 提供の目的は「相手の後援会のねぎらいと現職市議の必勝を祈る思いを込めた」と説明。原資は自身の後援会から捻出し、送り先も市議の後援会としたが、封筒のほとんどに宛先はなく、市長が市議に直接手渡したケースもあった。

 市長は「政治団体への寄付は禁じられていないので違法でないと思ったが、後からいろいろ言われたり法律を読んだりして『グレーの恐れもある』と思うに至った」と言及。「迷惑を掛けるといけない」として、1、2人を残し現金を回収したという。

 現金を届けられた市議の1人は「いきなり来て笑顔で『頑張って下さい』と言って現金を置いていった。即日、市長の自宅に送り返した」と振り返る。その場で突き返したという別の市議は「中身は見ていないが厚みたっぷりだった。公人が現金を配るなどけしからん」と語気を強めた。

 市長は現金の授受に伴う領収書の受け取りや帳簿の記載などはしていないという。県や市の選管によると、政治団体への寄付は公職選挙法の禁止行為から除かれているが、そのためには領収書や帳簿など経理上の処理が必要。県選管の担当者は「(一般論で)もし今回のような寄付行為を事前に相談されたら止めることを助言する」と話した。


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