一宮描く「海のほとり」 芥川龍之介(16) 【房総の作家】

 大正5年夏、久米正雄と龍之介が一宮で過ごした思い出が、「海のほとり」(大正14年・中央公論9月号)に書かれている。

 「…敷島を何本も灰にしながら、東京の友だちの噂などした。/僕等のゐるのは何もない庭へ葭簾(よしず)の日除け ・・・

【残り 1001文字、写真 1 枚】



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