金鈴塚出土の馬具復元 全国初、古代馬模型も製作 木更津市郷土博11月に特別展

復元された馬具一式と古代馬の模型=木更津市郷土博物館金のすず
復元された馬具一式と古代馬の模型=木更津市郷土博物館金のすず

 東日本を代表する前方後円墳「金鈴塚古墳」(木更津市長須賀)から出土した馬具一式を、同市郷土博物館金のすずが復元した。市制施行70周年記念事業の一環で11月の特別展でお披露目される。馬具だけでなく、全国初という古代馬の復元模型も見どころで“古代ロマン”が蘇(よみがえ)る。

 同館は記念事業の一環として3カ年かけて出土品を復元。大刀(たち)と鏡に続き、2011年度は6世紀末に作られたとみられる馬具一式を復元した。同古墳から出土した馬具は計4組あり、そのうち「杏葉(ぎょうよう)」と呼ばれる飾り板が心葉(ハート)形をした馬具を選んだ。豪華な装飾が施されていることから、位の高い人の馬具だったとみられる。

 同市在住で古墳時代の馬具研究が専門の考古学者、宮代栄一さんの協力を仰ぎ、下準備を含め2年近くかけ完成にこぎ着けた。完成した馬具は鞍(くら)、鐙(あぶみ)、轡(くつわ)など約30点から成り、材質や文様など細部にまで最新の研究成果を生かした。

 復元を担当した同館の稲葉昭智学芸員は「鞍の接合部に福岡市で昨年出土した事例を参考にするなど、最新の研究成果を入れて最初の設計とは少しずつ変えていった。馬も含めての復元は珍しい」と話している。


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