休耕田でマコモタケ 大多喜の根本さんPRに奔走

マコモタケを持つ根本さん=大多喜町
マコモタケを持つ根本さん=大多喜町

 大多喜町新丁の農業、根本通明さん(60)が、アジア各国で人気の食材「マコモタケ」を休耕田で栽培して5年目を迎えた。シャキシャキとした食感で食物繊維やタンパク質、ビタミンが豊富なマコモタケ。町の特産物にしようと、根本さんは町内外の農産物直売所で販売するなどして、知名度アップに奔走している。

 水辺に生える多年草マコモに黒穂菌が寄生して茎が肥大化したのがマコモタケ。中国や台湾などでは一般的な食材として流通している。ほんのり甘い癖のない味わいで、サラダや中華料理と相性がいい。10月中旬~11月中旬に収穫シーズンを迎える。

 根本さんはIT会社を経営する傍ら、代々受け継いできた田んぼを活用しようと収穫シーズンが稲より遅いマコモタケに着目。育て方を調べて2016年から栽培を始めた。これまでに台風で倒れたり、雑草が生い茂るなどの課題を克服。現在は約800平方メートルの広さの休耕田を利用して無農薬で育てている。

 シーズン中、1本100~300円ほどで町内の道の駅や地域の農産物直売所で販売している。野菜スティックや中華料理で食べると新鮮な味わいがあるが、消費者に知られていないケースが多く、根本さんは「なかなか売れない日もある」と振り返る。認知度向上へ、根本さんは包装ビニールに調理方法の紹介や料理サイトのQRコードを印刷したシールを貼り、栄養豊富な健康食品だとPRを開始。今後はIT会社経営のノウハウも生かしてネットでも美味を周知していくという。

 稲作が盛んな町内では、農家の高齢化や後継者不足の影響で休耕田が増加。根本さんによると、マコモには水の浄化作用があり、3年に1度の株の植え替えで毎年マコモタケを収穫できるという。葉はマコモ茶になるといい、「米より収益がいい。農家経営に効果がある」と力説する。

 「マコモタケを提供するレストラン経営や、通年で販売できるように6次産業化も挑戦したい」と意欲的に語る根本さん。収穫に汗を流し、マコモタケによる農業の発展を願っていた。


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