【動画あり】秋の味覚 高値の花 銚子、サンマ初水揚げ 記録的不漁、10分の1以下

銚子漁港で水揚げされたサンマ=12日、銚子市
銚子漁港で水揚げされたサンマ=12日、銚子市

 銚子漁港(銚子市)で12日、今年初となるサンマの水揚げがあった。記録的不漁の中で、昨年の初水揚げの10分の1以下の19トンにとどまり、2倍以上の高値で取引された。今後の漁に期待が高まる一方、待ちに待った秋の味覚の到来で市場は大いに活気づいた。

 サンマを水揚げしたのは市漁協所属の第1太幸丸。10月7~8日に北海道沖で漁獲したサンマを銚子まで運んできた。この日は、こぼれ落ちるほどいっぱいになるまでトラックの荷台に積まれていた。小子内照治漁労長は「脂の乗り具合は良い」と力を込める。

 同漁協に所属する大型のサンマ船3隻は8月中旬、サンマ棒受け網漁解禁時期に合わせ銚子を出港。小子内漁労長は「今年は魚がまるっきり見えない。とれずに何度も沖から港に戻った」と苦労を語る。

 サンマは2倍以上の高値に当たる1キロ当たり730~632円(平均664円)で取引された。小子内漁労長は「明るい見通しはないが、少しでもまとまった量がとれれば」と今後の漁に期待を込めた。

 全国のサンマ水揚げは2000年から12年はおおむね20万トンを超える水準で推移していたが、15年以降は低迷。昨年は4万トン程度にとどまった。

 冷たい水を好むサンマが水温上昇で来なくなったと指摘されるほか、中国や台湾の漁船が公海で操業を活発化させていることが影響しているとの見方もある。


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