サンマいまだ水揚げなし 銚子漁港異常事態に マラソン配布用は冷凍確保

サンマを求めて北の海へと向かった漁船=8月17日、銚子漁港
サンマを求めて北の海へと向かった漁船=8月17日、銚子漁港
炭火焼きサンマの配布が人気を集める「銚子さんまマラソン」=昨年11月、銚子市
炭火焼きサンマの配布が人気を集める「銚子さんまマラソン」=昨年11月、銚子市

 サンマの記録的不漁が家計を直撃する中、銚子漁港(銚子市)では過去20年間で最も初水揚げが遅かった10月6日(2017年)を過ぎてもなお水揚げがない異常事態が続いている。同市は28日、炭火焼きサンマの配布が予定される11月17日開催予定の「銚子さんまマラソン」(市共催)を前に、7千匹の冷凍サンマを実行委員会が確保したと発表。実行委員会会長の越川信一市長は「今後、良いサンマが揚がれば生サンマに切り替えたい」とした上で「サンマは銚子の漁業にとって大きな意味を持つ。国には資源回復(の方策)を求めたい」と語った。

 漁業情報サービスセンターなどによると、現在のサンマの漁場は北海道沖。一時期よりも若干上向いているものの例年より少ない。銚子沖は例年、11~12月ごろに漁場となるが、今年は漁場が形成されない恐れもあるという。

 同漁港では例年、9月ごろまでに北の漁場から船が寄り初水揚げがあった。市漁協の担当者は「量が少なく、漁場近くの漁港でも高値となっている。高額の燃油代を出してまで、漁場から離れた銚子まで来る船はないようだ」と説明。「10月中に水揚げがないとすれば、少なくとも過去数十年に例のない状況」とした。

 市内では、水産業をPRする「銚子港水産まつり」(11月3日開催予定)でサンマのつかみ取りなどが予定されている。市漁協は、サンマ関係の内容も予定通り実施する方針だ。


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