密集回避でチューリップ刈り取ったら… 球根泥棒が横行 佐倉ふるさと広場

チューリップの球根を持ち帰らないように呼び掛ける看板=5日、佐倉市
チューリップの球根を持ち帰らないように呼び掛ける看板=5日、佐倉市

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、来場者が密集しないように見頃を迎えたチューリップを刈り取った佐倉市臼井田の佐倉ふるさと広場で、花の「球根泥棒」が横行している。外出自粛による人の目のないところに付け入った心ない行為に、関係者も頭を悩ませている。

 印旛沼湖畔の同広場で毎年4月に開かれる「佐倉チューリップフェスタ」。広場のシンボルであるオランダ風車を背景に、赤やピンク、黄色など色とりどりのチューリップ約100種類、約80万本を楽しめ、10万人以上が訪れる人気イベントだ。

 今年も先月1日に開幕したものの、緊急事態宣言を受けて1週間で中止に。駐車場を閉鎖したり、看板で来場を控えるように呼び掛けたりしたが、花の咲く広場は自由に出入りができるため、来場者が後を絶たず、市は「苦渋の決断」で先月半ばに花の刈り取り作業を行った。

 ところが、花を刈り取ったチューリップの球根が持ち去られる事態に。市公園緑地課の担当者によると、花を刈り取ったチューリップのうち、約10万本分は葉が枯れるまで地中で栄養分を球根に蓄えさせた後、球根の植え付けを行った小学校などに返還する予定だった。チューリップの球根は葉が枯れるまで育てないと、来年以降花が咲かなくなるという。

 同課は、球根は来場者らが軽い気持ちで持ち去った可能性もあるとみて盗難などの被害届は出さない方針だが「球根は育成中なので、持ち帰らないで」と要望。心ない身勝手な行為をやめるよう呼び掛けている。


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