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校歌から当時の風景想起 成田ニュータウン 【千葉地理学会連載 おもしろ半島ちばの地理再発見 】

図3 南北に約3キロ、東西に約2キロに広がる成田ニュータウン
図3 南北に約3キロ、東西に約2キロに広がる成田ニュータウン

 成田ニュータウンは空港の西方約8キロ、成田駅の西側に位置し、成田市街地と印旛沼とにはさまれた下総台地上に立地しています。

 この地域はもともとどのような地理的特色を持っていたのでしょうか? ニュータウン内にある学校の校歌から、当時の風景を想起してみましょう。

 地区内にある小学校8校、中学校4校、高校2校の歌詞の中で特色のある用語や地名を拾ってみました(図2)。北総や成田など地元の地名の他に、富士山や筑波山、印旛沼も登場します。台地上に広がるこの地域からは、今も富士山や筑波山を眺望することができます。

 また、「新しい街」「住みよい街」(向台小)や「あたらしいふるさと」「白い街」(神宮寺小)、「飛ぶ翼」「空の路」(中台小)や「国際都市」(玉造小)「国際空港」(成田国際高)などからは、空港開港に伴い新たに生まれたまちであることが感じ取れるのではないでしょうか。

 では、地形的にはどのような特徴があるのでしょうか。下総台地上に広がるこの区域は海抜30~40メートルにあり、全体が北西方向に緩やかに傾斜していました。台地を刻む谷津の多くは、10~20メートルの比高で南北方向または北東から南西方向に分布していたようです(図3)。

 土地利用としては、山林が約60%を占め、台地上の平坦地や谷津への斜面に広がっていました。そのほかに、畑(約20%)が台地上に、水田(約10%)が谷津に分布していたようです。宅地(0・3%)は地区内中央の既存の道路沿いに約40戸が立地するに過ぎませんでした。なお、それらに隣接するかたちで、1964(昭和39)年4月には成田市立西中学校が開校しています。


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