無病息災願い「お歩射」 城麻賀多神社で伝統行事 佐倉

城地区の麻賀多神社で執り行われた「お歩射」=19日、佐倉市
城地区の麻賀多神社で執り行われた「お歩射」=19日、佐倉市
公会堂に供えられた稲わらと田楽で作った人形や松竹梅
公会堂に供えられた稲わらと田楽で作った人形や松竹梅

 佐倉市の旧六崎村の鎮守、麻賀多神社(同市城、宮本勇人宮司)で19日、城地区の五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災などを祈る新年恒例の「お歩射(おびしゃ)」が行われた。

 歩いて的に弓矢を射ることで、邪気を払う同神社の伝統行事。氏子らは近くの公会堂に設けた祭壇に鶴亀や松竹梅、稲わらで作った人形に田楽を刺した「一対の弁慶」などを飾って参拝。神社に移動し、お歩射を行い、再び公会堂で年番(区長)の引き継ぎが厳かに執り行われた。

 引き継ぎ行事では、氏子総代の秋葉美一郎さん(79)から、幣束とお札を後ろ襟に差された次期区長の渡貫和重さん(56)が無言で自宅にいったん戻り、幣束などを供えた。その後、氏子らは1年の無事を願って親睦を深め合った。

 渡貫さんは「先代の人たちがつないでくれた伝統行事を廃れさせないようにしていきたい」。区長を受け渡した浅田隆さん(66)も「みんなで引き継いでいけたら」と語った。

 同神社は、成田市や佐倉市、酒々井町など5市町に18社ある「麻賀多十八社」の一つ。関係者によると、平安時代末期に建立され、現在の本殿は江戸時代、拝殿は大正時代にそれぞれ造営された。


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