「かんべレタス」出荷本番 災害乗り越え生育 館山

出荷前のレタスの形や大きさを確かめる検査員=27日、館山市
出荷前のレタスの形や大きさを確かめる検査員=27日、館山市

 館山市神戸地区で栽培されている冬レタス「かんべレタス」が、本格的な出荷シーズンを迎えている。度重なる災害と日照不足で生育が遅れたが、ようやく出荷にこぎつけ、生産者らは収穫や箱詰め作業に追われている。

 かんべレタスは、戦後の駐留米軍が「故国の料理に欠かせないレタスを作ってほしい」と農家に依頼したのが始まりとされる。海に近いことからミネラル豊富で強い甘みが特徴で、現在19軒の地元農家が生産している。

 今年は台風15号の影響で、レタスの苗を育てる「育苗ハウス」が損壊。畑に移し植えた後も、大雨による冠水や日照不足で生育が遅れ、初出荷が約3週間遅れたという。

 それでも集荷所には、箱詰めされた丸くみずみずしいレタスがそろい、検査員が形や大きさをチェック。来年4月頃までに、約5万5千箱の出荷を目指す。JA安房野菜部会館山市清浄そ菜組合の鈴木隆雄組合長(67)は「災害を乗り越えて育ったレタス。ぜひ味わって食べて」と話した。


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