千葉市美術館&板橋区立美術館のコラボ “ちたばし美術館”開館中 23日まで、酒井抱一ら近世絵画130点

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千葉市美術館と板橋区立美術館がコラボした「ちたばし美術館」の収蔵作品展=千葉市中央区の市美術館
千葉市美術館と板橋区立美術館がコラボした「ちたばし美術館」の収蔵作品展=千葉市中央区の市美術館

 千葉市美術館(同市中央区)で、東京・板橋区立美術館とコラボレーションした収蔵作品展が開かれている。酒井抱一、鈴木其一ら江戸琳派や、岡本秋暉ら幕末・明治の技巧派の作品など両館が所蔵する計130点を展示。23日までの期間限定で“夢のCHITABASHI(ちたばし)美術館”が開館している。

 日本近世絵画の充実したコレクションを持つなど、共通点が多い千葉市美術館と板橋区立美術館。区立美術館が改装工事で休館中のため、2館が合体し特色を生かした所蔵作品展を企画した。

 「地域の人や子どもたちに足を運んでほしい」と市美術館学芸員の松岡まり江さん。多くが親しみを持てるよう展示方法にひと工夫を加えた。各作品に初心者を意識した解説とともに、遊び心が感じられるキャッチコピーを付けた。中には駄じゃれも。「こん身の駄じゃれは『ちたばし』。気軽な気持ちで美術を楽しんでほしい」。

 美術館に縁がなかった人を呼び込む試みを進める一方、松岡さんは「展示内容は愛好家も満足できるはず」。「江戸琳派とその周辺」「幕末・明治の技巧派」を二大テーマに掲げ、江戸琳派のコーナーは酒井抱一やその高弟、鈴木其一らの作品がそろう。1800年代中期の「芒野図屏風」は鈴木の高い技量に驚かされる。幕末・明治の技巧派は、テクニックとあふれる創意が魅力的な柴田是真、岡本秋暉、小原古邨の3人を特集している。

 二大テーマの幕あいに「ちたばし個性派選手権」として独自の感性が光る雪村や狩野典信らを、「江戸の洋風画」として司馬江漢や小田野直武らの作品を紹介している。入館料は一般200円、大学生150円。小中高校生と県内在住の65歳以上は無料。松岡さんは「破格の料金で日本近世美術を楽しめる絶好機」とPRした。

 関連イベントとして、15日に「わくわく親子デー」を開催。子ども連れでの鑑賞が楽しくなる仕掛けを用意しているという。21日には「ナイトミュージアム☆ヨガ」を開く。事前に申し込みが必要で、入館料とは別に500円が必要。

 問い合わせは市美術館(電話)043(221)2311。