佐原の山車「半間」新調 1本木から削り出し 香取

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新調した半間
新調した半間
半間新調を祝い、山車が引き回された=2日、香取市佐原イ
半間新調を祝い、山車が引き回された=2日、香取市佐原イ

 ユネスコの無形文化遺産に登録されている香取市の「佐原の大祭」の秋祭りに参加する同市佐原イの仲川岸区は、山車の木製車輪「半間(はんま、差車)」を新調し、2日に市中心部で記念引き回しを行った。半間は寄せ木造りなどが一般的だが、同区は四つの半間全てを1本の木から作る珍しい手法を取った。

 関係者によると、製材のケヤキは長さ7メートル、厚さ33センチと巨大で、樹齢200~250年の物だという。価格は260万円ほどで、町内の積立金を使用。製作費は約200万円で、国と県、市の助成金を活用した。

 前回は1989年に新調。半間の寿命は30年ほどといわれているため、5年前に事前にケヤキを購入し、今年製作に着手した。同区が当番町を務める2020年に先駆け、今年の秋祭りから本格的に使用する。

 記念引き回しでは、多くの人が見守る中、神武天皇の大人形を載せた山車が佐原の町並みを巡行。住民らが手踊りや歌で完成を祝った。安全祈願祭も開かれ、諏訪神社が神事を執り行った。

 半間製作の責任者、山川隆志さん(58)は「接地面を小さくして直進性を良くした。1本の木からできているので、木目がきれいにそろって美しい」と胸を張った。