アマモの海取り戻せ! 児童や大学生ら苗移植 館山・沖ノ島

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説明を受けながら、アマモの苗を浅瀬に植える子どもたち=19日、館山市の沖ノ島
説明を受けながら、アマモの苗を浅瀬に植える子どもたち=19日、館山市の沖ノ島
アマモ場再生に向け、苗を手に取る子どもたち
アマモ場再生に向け、苗を手に取る子どもたち

 小魚たちのすみかで「海のゆりかご」と呼ばれる海草「アマモ」の苗の移植会が19日、館山市の沖ノ島で開かれた。市内外から児童や大学生、ダイバーら約100人が参加。アマモが集まる「アマモ場」再生に向け、一丸となって丁寧に苗を植え付けた。

 沖ノ島は館山湾南側に位置する陸続きの無人島。サンゴや海浜植物をはじめ豊かな自然を誇るが、近年は夏場の観光客のマナー違反やごみの放置などで環境悪化が進む。台風や魚の食害などによるアマモ場の減少も課題となっている。

 再生活動は沖ノ島の環境保全や自然の利活用を進めるNPO法人「たてやま・海辺の鑑定団」を中心に官民連携で取り組んでいる。昨年に初めて本格的なアマモの移植に挑むも、食害とみられる被害ですべて消失。今回が2回目の挑戦となる。

 NPOから説明を受けた参加者は、鋸南町の海岸などから採取し育てたアマモ約1800本を沖ノ島周辺の海中に移植。子どもたちは浅瀬で苗を1本ずつ手に取り、抜けないように深く穴を掘って丁寧に植え付けていった。

 初めて参加した同市立北条小6年の中村有李さん(11)は「楽しく苗を植えられた。海にアマモが定着してほしい」と笑顔。家族で訪れた富津市立富津中2年の織本錬さん(13)は「アマモが成長し、たくさんの魚が来る海になれば」と目を輝かせた。

 NPOの竹内聖一理事長は「アマモが増えると、面白い生き物が増える。楽しい海を将来に残していきたい」と語った。