100歳超え気動車、文化財に 近代産業遺産で市原市教委 小湊鉄道キハ5800形

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市原市指定文化財に指定されたキハ5800形式気動車=市原市
市原市指定文化財に指定されたキハ5800形式気動車=市原市

 市原市教育委員会は、100年以上の歴史を持つ小湊鉄道キハ5800形式気動車と関連書類を併せて市指定文化財(歴史資料)に指定した。同気動車は、時代の変遷とともに電車から気動車に姿を変えた珍しい車両で、近代産業遺産ともいうべき貴重な存在だ。

 小湊鉄道などによると、もともとは鉄道院が1914年に製造した直流用電車。荷物車への改造などを経て三信鉄道に譲渡され、三信鉄道の国有化で飯田線に変わった後も活躍し、60年に小湊鉄道へ渡ると気動車に改造された。86年ごろに開かれたイベントでの走行を最後に除籍され、現在は同市の五井機関区で保存されている。

 今回の指定では、同気動車の来歴や修繕の歴史を証明する点で貴重として、気動車台帳と修繕表も付け加えた。小湊鉄道を巡っては、関連建造物22件が国登録有形文化財に登録されており、これらと共に「市の鉄道交通史を物語るものとして重要」(市教委)という。

 五井機関区前では先ごろ、指定に伴う式典が開かれた。林充教育長は「気動車台帳と修繕表から、いかにこの車両が大切に扱われてきたか分かる」と述べ、文化財の保護や公開への一層の理解を求めた上で、指定書を交付した。