大切な人へ思いつづる ゆかりの宿で表彰式 芥川恋文大賞コンテスト 一宮

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あいさつする選者でエッセイストの芥川耿子さん=10日、一宮町の一宮館
あいさつする選者でエッセイストの芥川耿子さん=10日、一宮町の一宮館

 「大切な人に届けたい想い」をテーマに手紙を募集する「芥川龍之介恋文大賞コンテスト」(千葉日報社など後援)の表彰式が10日、一宮町の一宮館で行われた。全国から481点が寄せられ、大賞に千葉県在住の森惇さん(35)、千葉日報社長賞に愛知県の小西桂子さん(62)など15作品が入賞した。

 同コンテストは長生村の社会福祉法人・愛の友協会(寺門栄理事長)が主催し、今回が6回目。青年期の芥川龍之介が一宮館に滞在し、後に妻になる文さんに恋文を書いたことから、恋人、家族、友人、恩師ら大切な人へのメッセージをつづった手紙を募集している。

 今回は選者を務める龍之介の孫でエッセイストの芥川耿子さんが初めて出席。祖父母が交わした恋文が大切に保管されていたエピソードを披露した。「文は形にならない思いを、形にするとても大事な物」と話し、「順番を決めるのは本当に困るが、毎回楽しませていただいています」とコンテストが長く続くよう願った。

 式では15作品の朗読があり、出席した受賞者は自ら心を込めて読み上げた。大賞に輝いた森さんの作品は2人の息子に宛てた手紙。代読だったが、病と闘う父を励ます子への感謝をつづった内容が涙を誘った。

◆日報社長賞に小西さん

 受賞者は次の通り。(敬称略)

 大賞 森惇▽一宮館主賞 笹川幸葉▽一宮町長賞 井口佐代子▽長生村長賞 灘上文彦▽千葉日報社長賞 小西桂子▽千葉テレビ放送賞 丹治勤▽合同資源みらい賞 打浪紘一、上林暁史、坂本ユミ子、木下宏明▽一宮町社会福祉協議会長賞 柳岡晴美▽千葉銀行一宮支店長賞 石原裕一郎▽千葉薬品社長賞 新井一江▽愛の友協会後援会長賞 城田由季子▽特別審査員賞 国分美幸