日本の運動会で「体育」普及を 武大生ら、今年もカンボジアへ

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カンボジアに渡り体育普及に取り組む予定の学生。手にする紙製メダルや置かれている各種ボールを児童にプレゼントする=勝浦市
カンボジアに渡り体育普及に取り組む予定の学生。手にする紙製メダルや置かれている各種ボールを児童にプレゼントする=勝浦市
カンボジアで開いた運動会で綱引きをする児童(昨年、国際武道大提供)
カンボジアで開いた運動会で綱引きをする児童(昨年、国際武道大提供)
カンボジアで開いた運動会で玉入れをする児童(昨年、同大提供)
カンボジアで開いた運動会で玉入れをする児童(昨年、同大提供)

 勝浦市の国際武道大学の学生有志と教員計7人が、今年もカンボジアの小学校を訪問し、日本でおなじみの運動会を開いてスポーツの楽しさを教える。同国でも道具が入手可能な種目を選び、現地の教員と一緒に運営してノウハウを伝授。教壇にも立ち体育の授業普及へ尽力する。

 カンボジアは20世紀後半に内戦があり、同大が2006年からスポーツによる支援活動を始めた。今回で15回目を迎え、期間は19日~3月4日の予定。学生が渡航計画の立案や事前準備に関わりスポーツマネジメントを学ぶことや、同国の体育指導者育成などを目的としている。

 活動当初はシェムリアップ州で高校生向けにサッカーやバスケットボール、バレーボールの指導をしていた。近年は本事業を担当する同大の山平芳美准教授(35)が学生時代に青年海外協力隊で訪れたプレアシハヌーク州になった。内容も教育環境が充実してきたことに伴い体育授業の定着に向けた運動会開催がメイン。都市部と農村の3小学校で6回開く。種目には現地で資材の調達が可能な「綱引き」「玉入れ」「大玉渡し」などを選び、両国の学生が協力して運営する。児童全員に頑張った証しとして贈るメダルは、過去の参加メンバーが勤務する日本の小中学校で児童生徒が折り紙で約250個作製した。

 体育の授業でも教壇に立ち、運動の面白さや大切さを伝え、小学校教員養成校ではワークショップを行う予定だ。渡航前に運動会の競技の動画をインターネットで閲覧可能にしており、学生が帰国しても運動会を自主開催できるようにするという。

 参加メンバーの出身校、同大運動部から中古の各種ボール計100個や、運動用具メーカーから新品のボールやバレーボールネットの提供があり、これらを持ち込んでプレゼントする。

 学生のリーダーで毎年参加してきた3年生の喜瀬知有良さん(21)は「現地の学生に運動会の運営方法を伝えたい」と力を込め、メンバーでいずれも1年生の鈴木聖直さん(19)と田中恵斗さん(19)は「子どもたちにスポーツの楽しさを教えられれば」と声を合わせた。