明治の茂原、知って 維新150年でテーマ展 市資料館

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会場にはガス灯やガスストーブ、学校の制服などが展示されている=茂原市立美術館・郷土資料館
会場にはガス灯やガスストーブ、学校の制服などが展示されている=茂原市立美術館・郷土資料館
県内で唯一現存している人車の車体(左)と千葉家で使われていた人力車
県内で唯一現存している人車の車体(左)と千葉家で使われていた人力車

 日本が近代国家へと歩み始めた明治維新から今年で150年になることを記念したテーマ展「明治の茂原に会いに行く」が、茂原市立美術館・郷土資料館で開かれている。交通と産業、教育の3分野に焦点を当て、外房の中心都市として発展した茂原の歴史を紹介している。13日まで。

 同館によると、1897(明治30)年に房総鉄道会社の大網-一宮間が開通し、茂原駅と本納駅が営業を開始。1909(明治42)年には、茂原駅と長南町を結ぶ人力の「人車軌道」が整備され、人の移動と物資の運搬が盛んになった。

 茂原の産業と教育分野で大きな足跡を残したのが、鶴枝村(当時)の眼科医だった千葉彌次馬(天夢)だという。天夢は私財を投じて自宅敷地内で天然ガス井戸の掘削を開始し、近くの小学校や村役場にもガスを供給。工業都市・茂原を支えてきた天然ガス利用の先駆け的な存在だった。

 天夢のほか高橋喜惣治、板倉胤臣、井桁三郎兵衛らの有志は、小学校や現在の県立長生高校、茂原高校の前身となる私立学校の建設、運営にも尽力。農学校(現茂原樟陽高校)の誘致にも貢献した。テーマ展では、各校の歴史や当時の生徒の写真、制服、通知表などを紹介している。

 ほかにも、県内で唯一現存する人車(人が押す鉄道車両)の車体や千葉家で使われていた人力車を展示。昌平町に設置されていたガス灯なども並び、当時の茂原の様子を伝えている。

 テーマ展を担当した岸波宗岳学芸員は「現在の茂原の礎を築いた天夢をはじめとした先人たちの業績を知ってもらいたい」と話している。

 午前9時~午後5時。入館無料。問い合わせは同館(電話)0475(26)2131。