波に魅せられ外房へ 趣味に仕事に充実の日々 一宮町・土生康弘さん(39) 【房総移住ライフ】(1)

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自宅近くの公園で花音ちゃん、貴子さんとブランコで遊ぶ土生さん(右)=一宮町
土生さんが波に乗ることもある一宮町の釣ケ崎海岸。海岸は2020年東京五輪のサーフィン会場に選ばれている

 一宮町内を一望できる高台に新居を構えて、もうすぐ7年がたとうとしている。この間、結婚して最愛の長女も授かった。15歳で始めたサーフィン、里山を走り抜けるバイクのツーリング、育児に仕事と「外房の小さなまち」で充実の日々を送っている。

 2011年3月、東京都文京区から移り住んだ。移住先は「都内の職場に通えて、サーフィンができる場所」が絶対条件だった。神奈川の湘南などでも物件を探したが、土地の値段が半分以下だったこともあり一宮を選んだ。何よりも、良質な波が押し寄せ、年間を通じてサーフィンができる海に魅せられた。

 平日はJR上総一ノ宮駅から電車で、2時間ほどかけ都内の会社に通う。早朝、波に乗ってから仕事に向かうこともあり「都会と違って空気はおいしいし、週末もゆっくりできる。この町には魅力しかない」と目を細める。そんな生活に憧れて、一宮に移住してきた会社の後輩もいるという。

 14年に結婚した妻の貴子さん(36)も都内に勤務しており、長女の花音ちゃん(2)の保育所への送迎は夫婦で分担。近所には都市部から転入してきた人が多く、家族ぐるみでの付き合いを続けている。貴子さんは「2人が迎えに行けなくなった時は、ご近所さんに娘の面倒を見てもらったこともあります」と振り返る。

 2月には第2子となる長男が生まれる予定だ。息子と一緒にサーフボードに乗る日が来ることを心待ちにしている。

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 千葉県南部の多くの自治体が人口減少対策に乗り出す中、房総半島に移住してきた人たちのライフスタイルを紹介する。