クジラちょうちんが彩り 関東唯一の捕鯨基地ちなみ 南房総「道の駅和田浦WA・O!」

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道の駅和田浦WA・O!に飾られているクジラちょうちん=南房総市
「24時間テレビ」関連イベントで出品するツチクジラの串カツ

 南房総市の「道の駅和田浦WA・O!」は、かき入れ時の夏の観光シーズンに合わせ、新たに地元が関東唯一の沿岸捕鯨基地であることにちなんだ「クジラちょうちん」を展示している。にぎわう施設に彩りを添えるとともに観光客を笑顔にしている。

 全国5カ所の沿岸捕鯨基地の一つがある同市和田浦町。例年、6月20日から8月末までツチクジラ漁が解禁されるが、今年は北海道網走市でのミンククジラの調査捕鯨に船を出していたため、漁の中断時期があった。操業規模も2隻から1隻へと縮小されている。こうした現状の中、クジラを目的とした観光をもり立てようと、同施設がちょうちん制作を企画した。

 完成したちょうちんは53個に上る。竹ひごでの骨組みから、障子紙の貼り付け、絵の具で色付けと、一つ一つ手作り。丸々としたデザインで、大きさは手のひらに乗るぐらいだ。一つを仕上げるのに3時間ほどかかったという。

 観光案内情報などが見られるアトリウムに展示している。中央には以前から施設の象徴として飾る漁師の晴れ着をイメージした絵柄の「万祝クジラ」もある。

 その近くの空中に浮かぶように登場した今回のちょうちん群と出合った子どもたちは「かわいい」と歓声。施設には「売っていないの」「作り方を知りたい」といった問い合わせも入っているという。

◆関西へクジラ料理発信

 南房総市の「道の駅和田浦WA・O!」は26、27両日、大阪市の大阪ビジネスパークで開催される日本テレビ系「24時間テレビ」の関連イベントに出店する。

 全国の道の駅のグルメを競う「道-1グランプリ」にエントリーしている道の駅から6施設が選ばれた。和田浦WA・O!はツチクジラの串カツや郷土料理であるクジラのタレを販売。クジラのちょうちんも“出張”する。

 担当者は「関西にはなじみが少ないツチクジラを楽しんでもらいたい。国産のクジラ肉や食文化に改めて親しみを持ってもらえたら」と話している。