書店に図書ポスト設置 手軽に返却、政令市初の試み 千葉市

そごう千葉店の三省堂書店に設置された図書返却ポスト=千葉市中央区
そごう千葉店の三省堂書店に設置された図書返却ポスト=千葉市中央区

 千葉市は市立図書館利用者の利便性を高め、市民の読書環境の整備を図ろうと、中央区のそごう千葉店内の三省堂書店に、貸し出した本の返却ポストを設置した。書店に図書館の返却ポストを設置するのは政令市初の試み。両者は「読書文化を市民に定着させたい」と意気込む。

 JR千葉駅周辺に図書館のサービス拠点の設置を検討していた市が、三省堂書店と話し合い、無償での設置が実現した。そごう千葉店は、JR千葉駅、京成線、千葉都市モノレールに隣接。市内で最も乗降客が多いエリアにポストを設置することで、通勤、通学や買い物ついでに本を返却できるようになり、利便性が向上する。

 ポストには本が200~300冊入る。返却できる本は、市立の図書館や公民館図書館で借りたもの。紙芝居などの大型本やCDは利用できない。市内で書籍を運搬している美浜区の「ウィズ」が市の委託業者として本を毎日回収する。回収時刻は、3月中が午後2時ごろ。4月以降は同4時ごろとなる。

 市中央図書館管理課の担当者は「商業施設の中にポストが設置された例はあるが、書店内は政令市初」と話す。通常、本を売る書店と本を無償で貸し出す図書館は競合関係にあるが、「本と読書の文化を根付かせようという思いは共通して持っている」(同担当者)とポスト設置の合意に至った理由を説明した。

 三省堂書店の菊池晋店長は「地方から書店がどんどん消えていき危機感を持っている。本を売るだけがお客様への貢献ではない。まずは読書環境を整えることが大切」と話した。

 市は今後も三省堂書店と連携し、事業を行っていきたい考え。ポストに関する問い合わせは市中央図書館、電話043(287)3980。


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