バスケ選手とバス運転手をかけ持ち、30歳女性の奮闘 プロでも継続難しいマイナースポーツ 「両立のロールモデルに」 #令和に働く

食品工場への企業送迎バスの運転を担当する3人制バスケ選手の品川さん=船橋市
食品工場への企業送迎バスの運転を担当する3人制バスケ選手の品川さん=船橋市

 船橋市で昨秋、プロバスケットボール選手のバス運転手が誕生した。バス運行事業を手掛けるビィートランセHD(千葉市美浜区)の品川夏帆さん(30)。3人制バスケの強豪チームに所属する品川さんは日々練習に励む傍ら、スポーツとの両立を可能とする新たな働き方を導入した同社の募集に手を上げ、人手不足が深刻なバスの運転手として働いている。プロとは言え、マイナースポーツの選手を続けることには困難が伴う中、「競技生活と仕事を両立させるロールモデルに」と意気込む。(報道部・粕谷健翔)

練習の合間に大型免許取得

 「いってらっしゃい」。送迎バスを降りる乗客1人1人に運転席から笑顔であいさつをかける。乗客たちは颯爽と職場の工場へと向かった。

 船橋市の3人制バスケチーム「SAKURA FUNABASHI」に所属する品川さんがバス運転手としてデビューしたのは昨年9月。試合や練習で全国を飛び回る合間を縫って、大型二種免許を取得した。

 現在は週1日、船橋市の食品工場の企業送迎を担当。運転手の制服を身にまとい、早朝から駅と工場を往復する。最近は乗客との会話も楽しめるようになった。

プロとはいえ「バスケだけで生活できない」とさまざまな仕事

バスケの練習に励む品川さん=東京都

 バスケをやっていた母親の影響で物心つくころからボールに触れていた品川さんは、小学校3年生で学校のミニバスケ部に入部。高校からは社会人のチームに所属し、「やるからには1番になりたい」との思いでプロ選手を志した。

 2018年に3人制バスケの女子リーグが立ち上がったのを機に、3人制に転向。チームと契約するための選考を突破し、25歳で念願のプロ選手に。約2年後、バスケ選手の夫とともに現在のチームを結成した。

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