歴史抱く文化の発信地 存亡危機、大胆手法で脱す さや堂ホール(千葉市中央区) 【昭和100年 時超え令和へ千葉の物語】(13)

旧銀行支店を保存したさや堂ホール=千葉市中央区の千葉市美術館
旧銀行支店を保存したさや堂ホール=千葉市中央区の千葉市美術館
銀行建築を覆うように建つ千葉市美術館
銀行建築を覆うように建つ千葉市美術館

 千葉市美術館(同市中央区)は地上12階・地下3階に及ぶ、美術館としては珍しいビル型建築。内部には昭和初期の銀行建築が包み込まれるように保存され、イベントホールに活用されている。伝統的な西洋風建築の荘厳さ漂うホールは美術館の催しだけでなく、コンサートやミュージックビデオの舞台にも用いられ、文化の発信地として今なお歴史を刻み続けている。

 美術館ビル内に建つもう一つの建物「さや堂ホール」は、1927(昭和2)年に旧川崎銀行千葉支店として建設された。鉄筋コンクリート造りの西洋風建築で、15世紀ルネサンス期の建築様式を復興した「ネオ・ルネサンス様式」が取り入れられている。

 内部は吹き抜けの天井を重厚な円柱が支え、モザイクタイルが床を彩る。格調高い意匠の数々に、かつて県都の経済活動を支えた輝かし ・・・

【残り 9048文字】



  • Xでポストする
  • LINEで送る