世界初、1億2000万年前の魚類耳石化石 千葉県中央博など研究グループ 銚子市民採取の岩石から発見

耳石化石が発見された銚子層群君ケ浜層の岩石=千葉市中央区の県立中央博物館
耳石化石が発見された銚子層群君ケ浜層の岩石=千葉市中央区の県立中央博物館
世界で初めて見つかった耳石化石(県立中央博物館提供、撮影:宮田真也)
世界で初めて見つかった耳石化石(県立中央博物館提供、撮影:宮田真也)

 千葉県立中央博物館(千葉市中央区)の伊左治鎮司研究課長らの研究グループが、銚子市の海岸で市民が採取した岩石から約1億2000万年前の魚類の耳石化石を発見した。同博物館によると、世界初の発見といい、当時の海水魚類の地理的分布や生息年代などについて新たな知見をもたらすと期待される。伊左治課長は「小さな化石からでも太古の生態系を復元できることを知ってほしい」と話している。

 千葉県には約40万年前より新しい地層が多いが、銚子市の海岸にある銚子層群君ケ浜層はアンモナイトやヒト ・・・

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