空港従業員 住みやすい街へ 成田・三里塚NAAと住民、実行委立ち上げ 【地方発ワイド】

 成田空港に近い成田市・三里塚を従業員にとって住みやすい地域にしようと、成田国際空港会社(NAA)と同市民有志は交通アクセス改善や魅力向上を目指す「三里塚プロジェクト実行委員会」を発足した。初回の活動は三里塚で体験型観光のツアーバスを運行し、制限エリアを通過する最短ルートから空港中心部に向かう多角的な実証実験を実施。三里塚の魅力を子どもや若者に伝えるモデルツアーとするほか、将来的に従業員の通勤バスを同ルートに走らせて移動時間を短縮できるか確認した。

 (成田支局・渡辺翔太)

 現在の成田空港では、航空機誘導や貨物運搬を行う駐機場の従業員を中心に深刻な人手不足が課題となっている。5年後に第3滑走路(C滑走路)が新設されると7万人の空港従業員が必要とされ、3万人の人員確保が欠かせない。

 NAAの2022年度調査によると、空港で働く同市民は約1万3500人。同市の労働力人口 ・・・

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