房総通リズム春の観光特集2024

現在も続く供養法要 命奪った惨事「忘れぬ」 【激浪の記憶 元禄地震320年】(2)

無縁塚津波精霊様の石碑の前でお経を唱える三橋潮倖住職(右)ら=8月21日、白子町
無縁塚津波精霊様の石碑の前でお経を唱える三橋潮倖住職(右)ら=8月21日、白子町
本興寺の大位牌を解説する古山豊さん(左)と平田日範住職=長生村
本興寺の大位牌を解説する古山豊さん(左)と平田日範住職=長生村

 うちわ太鼓の張りのある音とともに、南無妙法蓮華経の唱題が白子町幸治の田園地帯に響く。お盆の施餓鬼行事が一段落した8月21日朝。酷暑に汗をにじませ、妙法寺の三橋潮倖住職(54)は小さな石碑の前で読経を続けた。

 供養しているのは、320年前に亡くなった名もなき人たち。元禄16年11月23日(新暦1703年12月31日)の深夜、元禄地震による大津波が村をのみ込み、この地に犠牲者約360人が埋葬された。石碑は「無縁塚津波精霊様」と呼ばれる。

 同寺は月命日に合わせて石碑に線香と花を供えてお経を上げ、毎年8月と11月には檀家(だんか)が集う供養法要を営んでいる。毎 ・・・

【残り 847文字】



  • LINEで送る