専大松戸「幻の応援」披露 吹奏楽とチア 台風で新幹線止まり、甲子園に到着できず 松戸駅前、市民惜しみない拍手

松戸駅西口歩行者天国を舞台にした専大松戸中・高吹奏楽部と同高チアリーディング部のパフォーマンス=7日、松戸市
松戸駅西口歩行者天国を舞台にした専大松戸中・高吹奏楽部と同高チアリーディング部のパフォーマンス=7日、松戸市

 松戸市の専大松戸中・高吹奏楽部と同高チアリーディング部が、今夏の全国高校野球選手権大会の際に披露できなかった“幻の応援プログラム”を松戸駅西口の歩行者天国で演じた。ジャズ曲も使った華麗な演奏とダンス。大会3回戦のために用意したが、台風の影響で新幹線が止まり、部員たちは会場の甲子園球場に到着できなかった。悔しさを乗り越えて日の目を見た元気なパフォーマンスに大勢の市民が惜しみない拍手を送った。

 4年ぶりに開かれた「松戸まつり」の一環として、総勢約50人で披露した。演奏は親世代にもなじみ深いジャズ曲「シング・シング・シング」や、ゲームの挿入曲「ビッグブリッヂの死闘」、チャンステーマの「エル・ティグレ」など。巧みな演奏に合わせ、チア部員たちが見事なダンスを熱演すると、観衆から大きな拍手が湧き起こった。

 合間には、吹奏楽部長の吉田璃恋さん(17)が聴衆に「曲と曲の間を空けず応援を止めないようにしている」などと演奏の工夫を紹介。見入った同市立矢切小5年、森優菜さん(10)は「夏にテレビで専大松戸野球部を応援していたことを思い出した。演奏もチアリーディングもとても格好よかった」と感激していた。

 吹奏楽とチアの両部は今夏、野球部が2年ぶり3度目の優勝を果たした県大会と、甲子園初戦(2回戦)で息の合った応援を展開し、ナインを勇気づけた。しかし、甲子園3回戦の8月16日は台風の影響で新幹線が一時運転見合わせとなり、出発が大幅に遅れ、両部員たちは新幹線の車内で敗戦の情報に接した。

 それから約2カ月を経た今回のパフォーマンス。吉田さんは「新幹線では涙が止まらなかった」と運命の日を振り返った上で「応援を楽しみにしていた方々に披露できた」と手応え。

 専大松戸高の新チームが出場する秋季関東地区高校野球大会では、今月21日に予定の対常総学院(茨城県)戦で、両部そろって応援する。この応援予定を報告して観衆から「頑張って」とエールをもらったチアリーディング部長の川口南さん(16)は「松戸の皆さんからの支えを実感できた」と改めて意気込んだ。


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