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一宮・いすみの海岸にイルカ30頭 「打ち上げられている」通報 サーファーら救出も4頭死ぬ カズハゴンドウか

打ち上げられたイルカを海に戻すサーファーたち=3日午後1時40分ごろ、一宮町の釣ケ崎海岸
打ち上げられたイルカを海に戻すサーファーたち=3日午後1時40分ごろ、一宮町の釣ケ崎海岸
波打ち際に打ち上げられたイルカ(一宮町提供)
波打ち際に打ち上げられたイルカ(一宮町提供)

 3日午前5時35分ごろ、いすみ市の太東海岸に「イルカが10頭ぐらい打ち上げられている」と男性から110番通報があった。県警から連絡を受けた一宮町によると、同町の釣ケ崎海岸から太東海岸の約500メートルにわたり、約30頭のイルカが打ち上がっており、サーファーらが沖合に戻した。うち4頭ほどは砂浜で死んでいるという。

 イルカは体長約2メートルで、カズハゴンドウとみられる。同町の海岸にはスナメリやウミガメが打ち上がることはあるが、イルカは珍しいという。

 近くに住む大橋照雄さん(73)は「イルカが波打ち際に上がって、尻尾をバタバタさせていた。15~16人のサーファーが沖に戻して救助していた」と説明。「10~20年ぐらい前にも同じことがあったが、頭数はもっと少なかった」と話した。

 同町や勝浦水産事務所によると、同日朝は波が高く風が強かったため、イルカを沖に出しても砂浜に戻ってきてしまう状況だったという。

 釣ケ崎海岸と太東海岸では、イルカを押したりして海に戻そうと懸命なサーファーたちの姿があった。

 同市のサーファーの男性(54)によると、太東海水浴場だけで20~30頭のイルカが打ち上げられていて「できる限りのことをやってあげたい」と、朝から海に戻す作業をしていた。多くは海に帰ったが「上げ潮で波が強く、何頭かは息絶えていた。20年ぐらい前にも同じようなことがあったが、こんなに多くなかった」と驚いた様子で話していた。


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