三番瀬と海の争い 生活かけた伝承残る 【千葉地理学会連載 おもしろ半島ちばの地理再発見】

花蔵院の公訴貝猟願成塔
花蔵院の公訴貝猟願成塔
「おっぱらみ」付近の境川
「おっぱらみ」付近の境川

 三番瀬は東京湾の最奥に広がる約1800ヘクタールもの干潟・浅海域です。埋め立てが計画されたこともありましたが、現在では自然環境の保全と再生が目指されています。船橋市の三番瀬海浜公園と環境学習館では三番瀬についての学びを深めることができます。

 江戸川等から継続的に土砂や栄養分に富んだ淡水が流れ込み広大な干潟が形成された三番瀬には、多くの生物が生息し豊かな海となっています。江戸時代には幕府に魚介類を献上する御菜浦(おさいうら)となっていました。そんな三番瀬に関わる海の権利争いの話を紹介します。

 浦安の古社豊受神社の隣に、これも古い歴史がある花蔵院というお寺があります。鎌倉時代にはすでにあったとされる、浦安では最も古い寺院です。その山門をくぐるとすぐ右手に「公 ・・・

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