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地元野菜でイタリアン 古民家改修、雰囲気最高 ワーズワース (香取市)【ちばの元気企業】

冷製パスタを紹介する篠塚さん=香取市のワーズワース
冷製パスタを紹介する篠塚さん=香取市のワーズワース
佐原の町並みを望めるテラス席は風情あふれる
佐原の町並みを望めるテラス席は風情あふれる

 国が重要伝統的建造物群保存地区に指定する「佐原の町並み」の中心部を流れる小野川沿いにイタリアンレストラン「ワーズワース」(香取市佐原イ)は店を構える。手頃な価格とロケーションの良さが売りの人気店。明治期に建てられた古民家を改修した建物で雰囲気満点の食事を楽しめる。

 同市生まれのオーナーシェフ、篠塚光教さん(57)は、高校卒業後、7年半の会社員生活を経て成田市の老舗イタリアン「チャップリン」で修業を始めた。1997年に独立し、茨城県神栖市に店をオープン。2012年に現在の場所に移転した。19年の売上高は約5千万円。

 料理には、実家の農園や知り合いの農家から譲ってもらった地元産のトマトやナスなどの野菜がふんだんに使われている。メニューの多さも特長の一つで、パスタだけでも26種類用意している。篠塚さんは「常に新しいアイデアを考えている。昔は今の3倍はあったからこれでも減った方」と笑う。

 この時期の人気メニューはさっぱりとした味付けの「冷製パスタ」(1100円)。具はズワイガニ、ローストビーフ、カツオとミョウガの3種類から選ぶことができ、サラダ感覚で食べられる。

 店内は、大きな梁(はり)が残るなど、かつての時代の名残があり、佐原の町並みとの調和が取れている。テラス席からは揺れる柳の木や小野川のせせらぎを望むことができ、風情あふれる空間は評判が高い。

 新型コロナウイルスの影響で、4、5月は客足が途絶えたが、徐々に活気を取り戻してきた。篠塚さんは「ずっと忙しかったから、いろいろ考える時間ができて良かった」と前向きに捉えている。

 地元産の食材をさらに活用できないかと考えていて、香取市で栽培が盛んなサツマイモを使ったメニューを思案中だという。イタリアンでは使われることが少ないサツマイモを使った料理ができれば、新規客の開拓にもつながりそうだ。

 篠塚さんは「お客さんとの対話を大切にしている。会話を通してアイデアが浮かぶこともある。そこは今後も変えずにいきたい。モットーの謙虚、誠実、真面目を忘れずに経営していく」と意気込んだ。


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