【未明の砦】(414) 太田愛・作 藤岡詩織・画

 ◆第四章 標的(二十一)

 薮下は自分のことのように悲しみ、憤っていた。

「あいつらはきっと一晩中、玄羽を捜し回って、ユシマ病院でその死を知ったに違いない。その証拠に、朝早く矢上が甥を名乗っ ・・・

【残り 838文字、写真 1 枚】



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