土産に野田の煎餅を 長塚節(3) 中谷順子 【房総の作家】

 長塚節の小説『土』には、主人公・勘次の老義父・卯平が、野田の醤油(しょうゆ)醸造家に奉公に行った話として、桃畑の美を楽しむ雇人の姿が挿入されている。

 〔…郊外に際涯もなく植えられた桃の花が一杯に赤くなるとその木陰の麦が青く地を掩 ・・・

【残り 1029文字、写真 1 枚】



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