【未明の砦】(42) 太田愛・作 藤岡詩織・画

◆第一章 発端の夏(二十七)

 思いがけない脇の問いに秋山は口ごもり、顔を背けるようにして麦茶を飲んだ。
 
 矢上は、滅多にないことだが脇の考えがすんなりと胸に落ちるのを感じた。 ・・・

【残り 789文字、写真 1 枚】



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