2026年1月19日 05:00 | 有料記事

千葉日報文化部記者として東京都美術館のプーシキン美術館展でマチスの「金魚」を見て感動に打ち震えたのは2005年10月のことだった。観葉植物や花の置かれた室内で赤や緑などの鮮烈な色彩が響き合う「金魚」はひときわ輝いていた。「均衡と純粋さと静穏」の実現をめざすマチス芸術の「精神安定剤、ひじ掛けいす」のような幸福感を一面に振りまいていた。
千葉県立中央博物館市民研究員、福地毅彦さんの『海を渡った天才博物画家 伊藤熊太郎-謎に包まれた金魚図譜を追って』(山と渓谷社、2025年)は、神田古書店街で偶然 ・・・
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