増成栗人選 【日報俳壇】

整ひし飛石を踏む十三夜 多古 古西和江
 【評】十三夜は八月の十五夜に対し「後の月」とも言い、月を愛でて月見の行事を行う日である。作者はこの日、美しき月明りの中、手入れの行き届いた邸内を己が心のままに静かに歩いているのだ。その澄んだ詩情が、しんなりと届く ・・・

【残り 1134文字】



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