「果て」は存在しない 最果てに思ふ(4) 【鳥光宏の旅と文学】(25)

最西端の岬にある「日本最西端の碑」(寄稿者提供)
最西端の岬にある「日本最西端の碑」(寄稿者提供)

 私が選んだ二枚の小皿を、息子さんは少しはにかみながら受け取った。そしてテーブルの上に新聞紙を広げ、一つずつ丁寧に陶器の小皿を包んでくれている。「高校を卒業して30歳になるまでの12年間、都会の中でどんな暮らしをし、そしてどんな人との出会いがあったのだろう ・・・

【残り 1146文字】



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