
浦安市議会は26日、市職員に大声を出すなどのパワーハラスメント行為があったとして、岡本善徳議員(63)=市民の会=に対する問責決議案を賛成多数で可決した。
決議文などによると、岡本議員は2023年10月ごろ、他の2議員と訪れた市内の視察先の施設で、担当職員らに対し、恫喝や大声を出すなどのパワハラ行為を行った。
同市議会は、議会独自のハラスメント防止条制定に向けた取り組みを進めている。6月に市職員対象のハラスメントに関するアンケートを実施したところ、職員1人が岡本議員の実名を挙げパワハラの内容を回答。議会は全員協議会を開き岡本議員らから事情を聴くとともに、市から同議員らの視察時の言動についての記録の提供を受け事実関係を確認した。現場にいた3議員とも事実と認めたという。
決議文は「(一連の行為は)浦安市議会の信用を著しく損なう行為」と指摘。同議員に深く反省を求めるとともに「今後、市議会としていかなるハラスメントも容認しないことを宣言する」としている。
岡本議員は問題の言動を行った翌日、担当者に謝罪したが、それをどう評価するかと一部議員が質疑の中で質問。提出者代表の西川嘉純議員(自由民主党・緑風会)は「謝罪があったとしても、著しく浦安市議会の信頼を損なう言動と受け止め、今回の決議に至っている」と答えた。
採決では17人が賛成、2人が反対した。岡本議員は自身の「粗暴な発言」で多方面に迷惑をかけたと謝罪し、「今後、二度とこのような行動を取らないよう猛省」すると述べ、深々と頭を下げた。
(小北清人)