性犯罪の認知件数増 捜査と支援で寄り添い 体制拡充、検査公費負担も 千葉県警

犯罪被害に遭った人に県警が渡すパンフレット。これをもとに捜査や支援に関する説明を行う
犯罪被害に遭った人に県警が渡すパンフレット。これをもとに捜査や支援に関する説明を行う
パンフレットの中身。捜査からの流れや支援制度を説明している
パンフレットの中身。捜査からの流れや支援制度を説明している

 性犯罪の認知件数が増加している。2023年7月の刑法改正により処罰要件が明確化されたことや、相談しやすい環境が整ってきたことが背景にあるとみられ、千葉県警や関係機関は、捜査と支援の両輪で被害者に寄り添おうと、体制の拡充を図っている。

(大村慧、井田心平)

 県警によると、県内で昨年の不同意性交の認知件数は131件(前年比24件増)だった。不同意わいせつは昨年336件で、前年から80件増加した。

 性犯罪専用の被害相談電話(#8103)の受理件数も増加している。20年には208件だったが、昨年は429件(前年比76件増)だった。

◆24時間の電話相談、緊急避妊にも対応

 「性犯罪は(表面化しない)『暗数』の多い犯罪だ」と県警の金柿正志警務部長は指摘する。犯罪の性質上、被害相談をためらう人もいる中で「そ ・・・

【残り 1044文字】



  • Xでポストする
  • LINEで送る