2025年9月11日 05:00 | 有料記事

新築分譲マンションの特徴的な広告コピーを「マンションポエム」と名付け、収集、分析する大山顕さん

千葉県内の主要駅近くでは林立するマンションの景色がみられる=柏市
「洗練された高台に上質がそびえる」「この邸宅には この街がよく似合う」-。新築分譲マンションの広告で目にする、購入検討者の気を引く文言。船橋市出身で写真家・評論家の大山顕さん(52)は、一見おかしなこうした詩的なコピーを「マンションポエム」と名付け収集、分析している。「ポエム」が生まれる背景や、そこから見える私たちの住宅観や都市のイメージについて聞いた。
(伊藤幸司)
<今夏、自身の論考の集大成として「マンションポエム東京論」を著した。「ポエム」の特徴について「歴史と緑が織りなし」がち、やたら「響き合い」がち、何かというと「奏で」がち、などと指摘する>
何か言えないことがあって、それを隠そうとしたときに生まれてくるのが「ポエム」。例えば、同じ新築マンションが津田沼と東京都港区とでは1億円の差がつく。同じスペックなのに数倍高いのはなぜか。マンションを買うということは、住宅で ・・・
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