【ふつうの家族】(263) 辻堂ゆめ・作 伊藤健介・画

 ん、何だ、と男二人が困惑している声が耳に届く。嫌な予感がして、冴子(さえこ)はベッドから起き出した。暗闇の中を探ってスリッパをつっかけ、寝室を出て二人のもとに合流する。
【残り 780文字、写真 1 枚】



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