「最高の瞬間」のために ジェフ敗戦取材から学ぶ スポーツ担当・日比千晴 【新人記者駆ける】

山形に0─4で敗れ、プレーオフ進出を逃した千葉。試合を終え座り込む千葉の小森(左)=11月10日午後、山形県天童市のNDソフトスタジアム山形
山形に0─4で敗れ、プレーオフ進出を逃した千葉。試合を終え座り込む千葉の小森(左)=11月10日午後、山形県天童市のNDソフトスタジアム山形

 5月にスポーツ担当に配属されてから高校野球や県総体など高校生取材がほとんどだったが、8月のホームいわき戦からサッカーJ2のジェフ千葉担当記者になった。今シーズンを振り返ると、運動記者としてあるべき姿を見つけることができた。

 8月17日、初めてのホーム戦取材。本拠地フクアリの客席はほとんど埋まり、チームカラーの黄色に染まっていた。期待を胸に見守ったが、試合は0-3で敗戦。3失点目はオウンゴールだった。試合後の記者会見では監督に鋭い質問を飛ばす殺伐とした雰囲気に、何も口にすることができなかった。選手にも敗因を問い詰める記者は怒鳴り声ではないものの、取材の様子は説教のようだった。

 取 ・・・

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