2024年1月21日 05:00 | 有料記事

航空機事故の影響で羽田空港から成田空港に寄って給油するロンドン行きの日航の旅客機=7日、成田市

羽田空港で欠航便が相次ぎ、臨時便で札幌から成田空港に到着した旅客ら=7日、成田市
羽田空港で2日発生した海上保安庁と日本航空の航空機が衝突した事故は滑走路の安全運用に大きな課題を残しただけでなく、首都圏の航空需要に対応するには成田空港と羽田の両軸が欠かせないとより明確にさせた。羽田ではC滑走路が閉鎖していた1週間で大手2社の計約1260便が欠航し、燃料補給ができなくなる長距離便も生じるなどもろさを見せた。成田には臨時便が設定されるなど羽田を補う役割を担い、羽田との比較によってやゆされてきた「成田不要論」を現実的に払拭(ふっしょく)する形になった。
事故が起きた羽田のC滑走路から事故機を撤去し、離着陸を再開できたのは8日。この1週間で日航は630便(国際線623便、国内線7便)、全日本空輸は629便(同622便、同7便)を欠航した。
◆羽田は過密ダイヤ
欠 ・・・
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