【千葉魂】ロッテ・マーティンと中日ビシエドの縁 キューバ出身、球宴で再会

球宴で再会したマーティン(右)とビシエド=楽天生命パーク
球宴で再会したマーティン(右)とビシエド=楽天生命パーク

 縁に感謝をした。レネオス・マーティン外野手はメットライフドームでのオールスターゲーム第1戦での練習中にセ・リーグベンチで友の姿を探した。相手もマーティンの姿を見つけるとうれしそうに駆け寄ってきた。2人は感慨深い様子だった。探していた相手はドラゴンズのダヤン・ビシエド内野手だ。

 「彼のことは本当に小さいころから知っているよ。州選抜チームから一緒にプレーをしていた。彼がボクの1歳下で特に仲が良かったんだ。ボクがエースで彼はサードを中心に守っていたかな。当時からすごいパワーの選手だった。もちろん彼が投げていたこともあったよ」

 2人は見つめ合いながらうれしそうに語り出した。キューバのビジャ・クララ州出身。大学卒業後もナランバス・デ・ビジャ・クララで一緒にプレーをした。そして今、日本でお互い大活躍をしている。2人は何度も何度も神が導いたような、この縁に感謝をした。

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 「そりゃあ、うれしいよ。だって小さい時から知っている友と今、日本のオールスターの場で再会をしているんだよ。子供の頃、野球が好きでいつかプロになろうと思って頑張っていたけど、まさか2人とも日本でプレーをして、こうやってオールスターで同じグラウンドに立つなんて思ってもいなかった。誰も思っていなかったことだよ」とマーティンはまくし立てるように話をしてくれた。それをビシエドは横で兄の話を聞くかのように何度もうなずきながらうれしそうに聞き入っていた。

 マーティンが日本に興味を持ったのは先にドラゴンズでプレーをしていたビシエドの影響も大きい。日本野球の魅力を聞かされ徐々にプレーをすることを現実のこととして捉えるようになった。

 「日本の野球のことをいろいろと聞いたり、教えてもらったよ。参考になることは多かった。そして興味を持つようになった。今、こうしてマリーンズでプレーをさせていただいているのは彼の影響でもあるよ」とマーティン。

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 2019年に来日するとすぐにファンの心をとりこにした。幾度となくピンチを救った強肩に勝負強い打撃。迫力あるスイングでホームランを重ねて今やマリーンズに欠かせない存在となっている。

 「世界は小さいということだよ。だからいつだって、いろいろなことにチャレンジしていかないといけないと思う。このように素敵な再会が待っているんだからね。今日は特別な日になったよ」

 マーティンが「世界は小さいということだ」と言うとビシエドも笑って同調した。そしてお互いの今後の健闘を祈り、別れた。ドラゴンズの主砲として戦うビシエド。そして彼に導かれるようにマリーンズ入りをして現在、攻守の要としてチームの1974年以来のリーグ1位でのリーグ優勝を目指すマーティン。今後もこの日本という異国の地でファンに感動と夢を提供し続ける。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)



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