【千葉魂】鳥越2軍監督 乳がん撲滅願う 夫人亡くし今年も母の日に活動 千葉ロッテ

2019年5月にピンクリボン活動の募金に協力する鳥越・現2軍監督(左)。右は井口監督=ZOZOマリン
2019年5月にピンクリボン活動の募金に協力する鳥越・現2軍監督(左)。右は井口監督=ZOZOマリン

 5月9日の母の日に開催されるバファローズ戦(ZOZOマリンスタジアム、14時試合開始)でMother`s Day(マザーズ・デー)イベントを開催し、ピンクユニホームを着用する。ピンクユニホームのデザインはホームユニホームをベースとしてキャップ及び左胸のMロゴ、背番号、胸番号、選手名をピンク色に変更し、右袖にピンクリボンを掲出する。ピンクリボンは乳がんの撲滅、検診の早期受診、乳がん体験者と家族の支援を啓発・推進することを目的とした活動であり、その告知の一環としても行われる。塁ベース(一塁、二塁、三塁)も特別にリボンの模様が描かれたピンク色での実施となる。このイベントに特別な想(おも)いを持つ人がいる。鳥越裕介2軍監督だ。

 「嫁が乳がんと分かった時には、もうステージ4だった。乳がんに関する本とかを読みあさったし、いろいろな人に相談をした。悲しかったし、つらいことだった。自分と同じ思い、悔しさを味わってほしくない。早期の検診をしてほしいと思う」

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 鳥越2軍監督は2008年に夫人を乳がんで亡くしている。34歳の若さだった。悲しみに打ちひしがれた中で湧いてきたのは同じような悲しい思いをする人を一人でも減らしたいという強い決意だった。ホークスでコーチをしていた当時、球団に自ら提案を行い「ピンクリボン活動」とのコラボ企画をスタートさせた。そして千葉ロッテマリーンズ移籍後もホークスでは、その想いは選手たちに受け継がれ、年々、規模を大きくして活動が続いている。乳がん検診車が待機し、無料で受診ができるなど、よりメッセージ性の強いものに発展している。マリーンズもまた井口資仁監督から「ウチでもぜひやりましょう」という呼び掛けもあり募金やピンクのベースなど様々な企画でメッセージを発信し続けている。

 「プロ野球という注目され、発信力のあるところにいさせてもらっている人間として、率先して活動をしたり、発信しなくてはいけないと思っている。活動を通じて乳がんの事を知ってもらいたいと思った。今は当時とはまったく変わっている。早期発見、早期治療で治ると言われている。本人も周りもきつい病気。一人でも多くの人が治ってほしい」と鳥越2軍監督は活動を提案したホークス時代のことを振り返る。

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 ホークスで脈々と想いが受け継がれ活動は続いている。そして移籍先のマリーンズもピンクリボン活動に積極的に取り組んでいる。今年もまたマザーズ・デーの中でピンクリボン活動を行い、募金箱も設置する。

 「あれから13年かあ。嫁が亡くなって13年。一番怖いのは知らないこと。早期発見、早期治療で治る。知らないことが一番怖いんだよ。活動の輪がこれからどんどん広がればと思う。それがオレの切なる願い」

 鳥越2軍監督は妻の話をする時、いつも目を潤ませる。その胸の内にある悲しみは計り知れない。同じ思いを味わう人が一人でも減ることになればと願い、これからもメッセージを送り続ける。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)



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