【千葉魂】ロッテ横山1軍ブルペンで収穫 貴重な3日間「次は戦力に」

3日間の1軍登録で「ブルペンでの独特の緊張感を味わうことができた」と話した横山
3日間の1軍登録で「ブルペンでの独特の緊張感を味わうことができた」と話した横山

 突然のことだった。プロ2年目の横山陸人投手は4月9日、1軍に合流した。マネジャーから連絡があったのは前日8日の夜遅く。浦和寮内の大浴場で練習の疲れを癒やすべく、ゆっくりと湯船に漬かっていると脱衣所に置いてあるスマホが鳴っていることに気が付いた。急いで体を拭いてから電話に出ると、1軍昇格を告げられた。

 「まさか、とビックリしました。すごくうれしかったです」と横山。

 2019年ドラフト4位で地元千葉の専大松戸高校からマリーンズ入り。同期入団のドラフト1位は「令和の怪物」と呼ばれ、注目を集める佐々木朗希投手がいる。同じ年の同級生投手とは1年目は石垣島での春季キャンプで同部屋。キャッチボールはいつも一緒に行った。

 そんな佐々木朗は、いつもメディアの注目を集めていた。佐々木朗が2軍公式戦での初登板となった4月2日の東京ヤクルト戦(戸田)も多くのメディアが駆け付けていた。その試合で横山は先発した佐々木朗希の後、4番手として登板し存在感を見せつける。打者2人を投ゴロ、空振り三振に仕留めた。

 目を引いたのはサイドから繰り出されるMAX150キロの剛速球だった。スライダーとカーブでカウントを取り、決め球として投げ込むストレートは威力十分。高校時代、そしてプロ1年目の昨年はMAX148キロ。2回を被安打1、2奪三振、無失点でMAX153キロの佐々木朗と共に確実に成長している姿を見せた。

 「今年はオフの自主トレからしっかりと練習をしてきた成果が出てうれしいです。力を入れたわけではなく、いつもと同じ感じで投げて150キロが出たのは自信になりました」と横山は振り返る。

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 急成長している若者のマウンドさばきは1軍首脳陣の目にも留まった。4月9日から11日の本拠地ライオンズ3連戦の期間限定ではあったが、1軍合流が決定した。

 「マリンは高校時代には日体大柏戦や八千代松陰戦で投げましたが、どちらかというと打たれたイメージしかないです。けど、やっぱりマリンは自分にとっては特別な場所です」。マリーンズの本拠地ZOZOマリンスタジアムのロッカールームに足を踏み入れた横山は目を輝かせながら話をしていた。

 この3連戦、いつコールされてもいいように序盤からブルペン待機を続けた。肩をつくり登板の機会を待ったが、残念ながら出番は訪れなかった。それでも横山にとっては百戦錬磨のマリーンズのセットアッパー陣と共に貴重な時を過ごすことができたのは収穫だ。

 「ブルペンでの独特の緊張感を味わうことができました。大変さもわかりましたし、本当にいい経験になりました」(横山)

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 4月11日のライオンズ3連戦3戦目の試合後に監督室に呼ばれ、ファーム合流を言い渡された。井口資仁監督、吉井理人投手コーチからは「期待をしている。これからも2軍でしっかりと抑えて、いつでも呼べるようなピッチングを続けてきてほしい」と声を掛けられた。

 1軍登録3日間を終え、再び2軍での日々が始まった。短い期間ではあったが1軍の空気を吸ったことで具体的に今、何をすべきかのイメージができるようになった。「今回は緊張してしまいましたが次、上がった時はもう緊張しないでいけると思います。次はちゃんとブルペン陣の戦力として1軍に呼んでもらえるように2軍でしっかりと頑張りたいと思います」と若者は目を輝かせる。

 マリーンズには将来有望な若手選手がたくさんいる。サイドからキレのある直球とスライダー、カーブ、シンカーを操る横山もまた楽しみな逸材の一人だ。1軍デビューする時にはこの3日間の1軍経験がきっと生きるはずだ。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)



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